やり投げの記録を伸ばす為には!
日本の高校では、まだ正しく教えられる指導者が少ないのが現状です。
また、高校のグラウンドではやりを投げるフィールドも、十分に用意出来るところが少なく、毎日のようにはやりを全力で投げる練習をする事が出来ません。
正確な記録を測るには、陸上競技場での記録会などに参加する必要があります。
やり投げの記録を伸ばす為に重要なポイントは、他の投擲競技やフィールド競技と同じく
- 助走で得た力をやりに連動させる
- 正しいフォームでやりを投げる
この2点にあります。
やり投げは
- 正しい助走
- 投げ方
次第で記録が左右されるのです。
やり投げでの正しい助走とは
やり投げでも、他の競技同様に助走スピードが速い程、飛距離は長くなります。
しかし、
- 男子で2.6から2.7m・800g以上
- 女子で2.2から2.3m・600g以上
もの、やりを持っての助走となりますから、普段通りに走れる訳はありません。
やり投げでの助走距離は30mとなっております。
この30m間で助走スピードを付け、ステップを踏み投げへと移行するのです。
まず、
- やりは必ず地面と平行
に持ちます。
これは、やりへの空気抵抗を少なくし、バランスを保ちスピードを付ける為にあります。
助走の前半は、正面を向き、ももを高く上げてテンポ良く走り、スピードを付けます。
短距離走のように前に進む意識では無く、やりとのバランスを考えたテンポが大切です。
助走の後半では、投げに繋げる為にクロスステップを行います。
このクロスステップにより助走スピードがダウンする事を強いられますが、より
- スピードダウンを抑える事が記録へのカギ
となっております。
クロスステップに切り替えるタイミングは、投射4から6歩前が理想的です。
助走のスピードを生かして、スムーズにクロスステップに切り替える事が大切です。
ラストクロスの重要性
クロスステップに移り、投射前の最後のステップをラストクロスといいます。
助走スピードを生かし、やり投射に繋げる最も重要なステップとなっております。
- ラストクロスはクロスステップの中で、一番大きなステップとなる事
が大切です。
それと同時に、やり投射へ備え、後傾姿勢となります。
- ラストクロスでの右脚の着地は、クロスステップ時よりも、投射方向に向けて着地
する事が重要です。
また
- 右脚着地時に、既に左脚は右脚よりも前方に振り出している事
が大切です。
小刻みな動きとなりますが、スムーズ良く大きな1歩をとる事が必要となります。
踏込みの重要なポイント
やり投げの踏込みには2種類あります。
突っ張り型
踏込み時に助走で得たスピードに、一気にブレーキを掛け、上半身のひねりを利用して、力をやりに伝える踏込みです。
ブレーキを掛ける事により、ファールをしにくい踏込みでもあります。
引っかき型
助走スピードをそのまま生かし、やり投射と同時に踏込み脚を後方に蹴り上げて、地面との反発力を利用して力をやりに伝える踏込みです。
やりを投射した後に、身体に前方向への勢いが残るので、ラインを超えない様に倒れ込む選手が多いのが特徴です。
どちらの踏込みも、記録に対しての差は個人差となりますので、自分自身の身体に合った踏込みを選ぶ事が大切です。
両方とも試してみて、よりスムーズにいく踏込みを選ぶと良いでしょう。
どちらの型も、上半身をひねりながら前へ倒す動作が必要です。
その動作を強くするには腹斜筋が重要です。
その腹斜筋を高負荷で鍛える方法はこちらをご覧ください。
やり投射時の重要なポイント
やり投射の予備動作は、クロスステップを踏み出した時点から始まっております。
クロスステップ踏み出しに合わせて、やや後傾姿勢となります。
これはクロスステップを踏み出す事により、自然とその形になるでしょう。
ラストクロスに合わせ更に後傾姿勢となります。
重心がやや低くなりますが、
- 助走のスピードダウンを極力に抑える事
が大切です。
その為には、クロスステップからラストクロスへの切り替えを、スムーズに進める事がポイントとなります。
踏込みと同時に、やり投射にかかります。
助走で得た力と、後方から突き出す右腕の力をやりへと伝えます。
やりへの力は回転力が必要です。
それには野球のオーバースローの要領で、回転力を生みだします。
肩→肘→腕と繰り出す事を意識して投げる事が大切です。
やりをリリースするポイントは、オーバースローよりかなり早く、頭上でリリースします。
リリースポイントが遅れると、投射されたやりが水平に近くなり、地面に刺さりません!
早めのリリースを意識する事が大切です。
やり投げは技術が記録に表れる
やり投げとは、勿論肉体的技能も多いに必要ですが、技術に大きく左右される競技です。
小柄で細い選手でも、大柄で筋肉質な選手よりも記録が出る事は、十分にある事です。
助走スピードを生かし、全身の力をやりへと伝達する事が出来れば、記録は必ず伸びます!
技術を学び正しいトレーニングを行う事が、大切な競技なのです!
やり投げの一流選手がやっている練習方法はこちらで学ぶことができます。
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やり投げで記録を伸ばしていくためには、
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