ウサイン・ボルトに学ぶ!効率的なカーブの方法

【ウサイン・ボルトのカーブテクニックが凄い】

ウサイン・ボルトに学ぶ!効率的なカーブの方法

短距離走には、いくつかの「差がつきやすいポイント」があります。

 

  • スタート直後
  • カーブ地点
  • 直線

など短距離走選手は、おのおのが得意な分野で相手に差をつけようとします。

 

良いタイムを出すためにトップスピードだけを伸ばそうと躍起になる選手も多いのですが、それはあまり現実的な手段とはいえません。

 

なぜなら、人間の走る速さは一朝一夕で変わるものではないからです。

 

初心者のうちはトップスピードもぐんぐん伸びるでしょうが、一定のラインに達するとライバルとの差はそう大きくなくなります。

 

もちろんトップスピードを伸ばすための努力は続けるべきですが、そのことだけに気を取られていては他の伸びしろを捨てることになりかねません。

 

さて、そんな見過ごされがちな「伸びしろ」のひとつがカーブにおけるテクニックです。

 

特に200メートル走・400メートル走では、
カーブをいかにして無駄なく曲がるかというテクニックが明暗を分けます。

 

二足歩行ゆえに人間は走りながらカーブすることに向いておらず、どんな選手でもトップスピードのままでカーブすることはできないからです。

 

カーブによって生じるロスをいかにして軽減するかは、世界中の短距離走選手にとって永遠のテーマのひとつだといえるでしょう。

 

暫定的な解決策はいくつか考えられますが、なかでも参考になるのがウサイン・ボルトの走り方です。

 

ウサイン・ボルトは100メートル走でも200メートル走でも優秀な結果を残していますが、実は200メートル走のほうが得意な選手だといわれています。

 

その理由こそが、距離の長い200メートル走のほうがウサイン・ボルトが持つ「カーブテクニック」を活かしやすいからなのです。

 

 

【遠心力をいかにして軽減するかを考える】

 

ウサイン・ボルトが持つカーブテクニック…その真髄は

  • 「遠心力の軽減」

にあります。

 

そもそも人間が走りながらのカーブを苦手とするのは、曲がるときに体へかかる遠心力に耐えられないから。

 

カーブするために体を傾けすぎると遠心力がかかり、バランスを崩して転倒してしまう恐れがあるからなのです。

 

そのため多くの選手は、バランスのとれるギリギリの地点まで体を傾け、ある程度スピードを減速することで遠心力に耐えています。

 

しかしウサイン・ボルトは、

  • 「減速する」のではなく「体勢を変える」

ことで遠心力を軽減しているため、ほとんどスピードを落とすことなくカーブを成功させているのです。

 

ウサイン・ボルトが走っている映像を見てみると、カーブ地点で他選手に大きな差をつけていることが確認できます。

 

では、遠心力を軽減することのできる体勢とはどのようなものなのでしょうか。

 

それは簡単に言うと、

  • 「肩と頭を真っすぐに保つ」

ことを意識した体勢です。

 

カーブを走るとき、ほとんどの選手は自然と体がナナメに傾きます。

 

反時計回りに走る場合、左肩のほうが右肩よりも下がっている状態になるわけですね。

 

曲がるためには仕方のないことですが、この体勢は非常に不安定なのでちょっとでもバランスを崩すと転んでしまいます。

 

そうならないように、ナナメの体勢で走っている選手はカーブの都度、減速を余儀なくされているわけです。

 

しかしウサイン・ボルトの場合、体はややナナメになっていますが、左肩は右肩と平行に近い状態に保たれているんです。

 

また頭もナナメに傾けておらず、左肩と一緒に上向きに調整して真っすぐを向いています。

 

つまり、直線でもカーブでもウサイン・ボルトの上半身は常に真っすぐを保っているというわけですね。

 

遠心力というものは、重心から遠くに体を置くほど増大していきます。

 

左肩を傾けると遠心力で体が下に引っ張られますが、あえて左肩を地面と平行に戻すことで遠心力の軽減を図ることができるのです。

 

このテクニックは簡単に身につくものではありませんが、ウサイン・ボルト以外の選手でも練習によって修得できるものです。

 

あなたも、まずはカーブを走りながら肩と頭の位置を見直して、カーブで差をつけるテクニックを磨いてみてはいかがですか?

 

短距離走のカーブの走り方に関する動画

 

 

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