「まっすぐ跳ぶ」ことを意識した三段跳びの練習とは

まっすぐ跳んでいない選手は少なくない

「まっすぐ跳ぶ」ことを意識した三段跳びの練習とは

初心者〜中級者にありがちなのが、三段跳びで「まっすぐ跳べない」という悪癖です。

 

しっかりと助走をつけて正しい位置で踏み切っているのに、なぜか斜めに跳んでしまうという選手は少なくありません。

 

何度やっても斜めに跳んでしまうというクセは常態化しやすいので、できるだけ早めに直しておいたほうがよいでしょう。

 

斜めに跳ぶということは、端的にいえば「記録を損している」ということです。

 

例えば、まっすぐ跳べばホップの段階で3m行けるとしても、斜めに飛んでしまうと記録上は2m30cmくらいになってしまうかもしれません。

 

さらにステップ・ジャンプに移行する段階で、本来の方向に体を戻さなければなりませんから、余計なエネルギーを消費してしまうことになるでしょう。

 

極端な言い方ですが、斜めに跳ぶということはホップ・ステップ・ジャンプと跳躍を繰り返すごとに、ジグザグに進んでしまいかねないということですね。

 

まっすぐ跳ぶ選手とジグザグに跳ぶ選手…どちらがより記録を伸ばすことができるのかは、想像してみるまでもないことでしょう。

 

どうして斜めに跳んでしまうのか

三段跳びで斜め方向に跳んでしまう原因は、いくつか考えられますが、

  • 「踏切り時の体のねじれ」が最も大きな原因

ではないでしょうか。

 

まっすぐ跳んでいるつもりの本人は、なぜ斜めになるのか不思議かもしれませんが、何のことはありません。

 

単に踏切りが上手くいっていないだけなのです。

 

当たり前の話ですが、選手は踏切板に対して垂直に助走をつけていなければ、まっすぐ跳ぶことができません。

 

しかし助走で勢いをつけすぎたり、変に加速や減速を繰り返したりしていると、踏み切り板に対してやや斜めに跳んでしまうことがあるのです。

 

それは本人でも気づかないような小さな角度の変化ですが、三段跳びのように長距離を跳躍する競技では、その小さな角度調節のミスがどんどん大きなズレとなって現れます。

 

このミスを防ぐためには、「助走路の真ん中を走れているか」を再確認してみる必要があります。

 

スタート地点から踏み切り位置までいつも通り走ったら、あえて跳ばずにその地点で足の位置を確認してみましょう。

 

足が助走路の端にかかっていたり、踏切板に対して斜めに入っていたりしたら、体が踏切りが上手くいっていない証拠です。

 

 

だいたい同じ方向に傾いてしまうケースが多い

斜めに跳ぶのがクセになっている選手は、だいたい同じ方向に傾いています。

 

右斜めに跳んでしまう方は左斜めの方向には行きませんし、逆もまた然りです。

 

例外はありますが、この違いは「どちらの足で踏み切っているか」というポテンシャルに左右されます。

 

一般的には、

  • 右足踏切の選手は右方向に
  • 左足踏切の選手は左方向に

跳んでしまう傾向が強いとされているからです。

 

これは選手のクセというよりも物理学的な話で、踏切りを行った足を軸にして、力は外側に逃げやすいことがわかっています。

 

つまり右足を軸にして跳んだ場合は右側に、左足を軸にして跳んだ場合は左側に力が逃げてしまうため、そちらの方向に体が流されているわけです。

 

みなさんも自分がどちらの方向に引っ張られているかを確認して、矯正に役立ててみてください。

 

まっすぐ跳ぶためにはどんな練習をすれば良いか

まっすぐ跳ぶための練習は非常に地味ですが、内容はいたってシンプルです。

 

斜めに跳んでしまうということは、要するに踏切りが上手くいっていないということなので、

  • 踏切りをひたすら反復練習する

より他にないのです。

 

踏切りの動作だけを繰り返して行う「踏切ドリル」などのトレーニングメニューを取り入れ、正しいフォームでの踏切りを体に染みこませていきましょう。

 

ただし、まっすぐ跳ぶための踏切ドリルはちょっとだけ特殊です。

 

通常は踏切板を模した横線を使っている方も多いと思いますが、ここでは

  • 「縦線」を使って踏切ドリル

を行っていきます。

 

縦に白線などをひいて、その上で踏切りの動作を行っていきましょう。

 

ポイントは

  • 体が白線の上から落ちないようにする

ことで、助走・踏切り・着地までの一連の動作がまっすぐ行えるようになるまで、何度も繰り返します。

 

この練習を常日頃から行っておくことで、白線のサポート無しでもまっすぐに跳べる基本が身についてゆくはずです。

 

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