グライド投法を極めるために守るべきポイントとは

安易に転向せずグライド投法を完璧にしよう!

グライド投法を極めるために守るべきポイントとは

砲丸投げで飛距離が伸び悩んでいるとき、「回転投法に転向しようかな…」なんて考えた経験のある選手は多いのではないでしょうか。

 

現在、砲丸投げには

  • 「グライド投法」
  • 「回転投法」

の2種類があり、日本ではグライド投法が主流となっています。

 

しかし海外のトップ選手は回転投法を使っているケースが多いため、自分もさらに飛距離を伸ばそうと、グライド投法を捨てる選手が後を絶ちません。

 

確かに、グライド投法を捨てて回転投法を学ぶというのはひとつの手立てでしょう。

 

しかし始めに言っておくと、グライド投法が完璧に出来ていないのに、回転投法に移行したとしても、まず結果が出る可能性は低いといえます。

 

回転投法が奇跡的に、自分のポテンシャルとマッチする可能性が無いとは言いませんが、そんな奇跡にかけるくらいなら、

  • グライド投法を磨き続けたほうがよっぽど建設的

です。

 

実はそんなに大差はない2つの投げ方

「飛距離が伸びる」というイメージがある回転投法ですが、実は飛距離の出方そのものは、グライド投法と大差ないことをご存知でしたか?

 

よく、回転投法至上主義者は「回転投法のほうが砲丸の移動距離が長いから加速時間が稼げる!」なんて言いますが、これは100点満点の考え方とは言えません。

 

たしかに回転投法は、グライド投法の1.44倍の砲丸移動距離があると言われていますが、それはあくまでも「準備局面」での話であって、

  • 投げ局面における砲丸移動距離はほとんど変わらない

んです。

 

実際世界にも、まだまだグライド投法で活躍する名選手が山ほどいます。

 

アナタが今日いきなり回転投法に転向したとしても、いきなりグライド投法を超える記録が出るなんてことは無いのです。

 

そこで、記録を伸ばしたいという方には「グライド投法のコツの見直し」をオススメします。

 

なかなか上達が見られずスランプに陥っている方、特に回転投法への転向まで考えている方は、心理的に変なクセが付きがちです。

 

少しでも遠くへ投げようと意気込むあまり、基本的な動作や初心者でも覚えているような、初歩のポイントをおろそかにしている可能性があるのです。

 

グライド投法なんてすでにマスターした…なんて考えず、今一度自分の投げ方をチェックし直してみましょう。

 

何年も練習を重ねてきたのなら、今さら投てき方法を無理やり変えなくても、基本に立ち返ることで飛距離を伸ばせる可能性がありますよ。

 

 

グライド投法のポイント

グライド投法を行う上で、スランプに陥った人が怠りがちなポイントをいくつかおさらいしていきましょう。

 

ひとつひとつの動作をゆっくり紐解き、自分のグライド投法は本当に正しい動きで行われているのか、再確認してみてください。

砲丸をセットしたときの体勢について

投げる方向に向かって背を向け、砲丸をセットした状態の体勢から確認していきましょう。

 

このとき最大のポイントは、

  • 「砲丸は右足の位置よりも外側」に置く

ことです。

 

砲丸を内側に入れてしまうと、投げる瞬間に一度手を引かなければならないため、せっかくの助走のエネルギーが分散して飛距離が落ちてしまいます。

 

グライド動作中の体の向きについて

勢いをつけようとし過ぎて、グライド動作中すでに前方を向こうとしている選手がいます。

 

グライド動作中は投げる方向に向かって背を向けたまま、つまり

  • 「上半身と頭の向きは一定」に保つ

必要があります。

 

このときすでに前方を向いてしまうと、体を前方に向けたときのエネルギーが分散するので、グライド動作の意味が全く無くなります。

 

地面に左足がつき、重心が移動する瞬間までは、決して上半身の向きを変えないように心掛けましょう。

 

砲丸を投げる瞬間の顔の動きについて

グライド動作中は上半身を前方に向けませんが、まさに投げようという瞬間になっても、まだ顔は後方を向けた状態をキープします。

 

ほんのコンマ数秒での出来事ですが、上半身を前方に向けるその瞬間、

  • 顔は砲丸を持つ手の方向に向けたまま

にしておきます。

 

顔の前方に向けるのは、砲丸が手を離れるまさにその瞬間で、顔と上半身が完全に前を向いたときの爆発力を、そのまま砲丸に伝えることで飛距離を伸ばしましょう。

 

投げた瞬間の腕の向きについて

砲丸を突き出した瞬間、

  • 腕は上方向に伸びるような形

にしておきましょう。

 

仮に、野球ボールを投げるときのように振りかぶってしまうと、砲丸が下向きに飛んでしまい飛距離が出なくなります。

 

腕を上方向に伸ばすようなイメージで突き出すと、砲丸が上手く上向きに飛んでいくようになります。

 

 

グライド投法の解説動画

 

 

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