走り幅跳びにおける3種類の跳躍法の比較

【1.かがみ跳び】

走り幅跳びにおける3種類の跳躍法の比較

走り幅跳びにおいて、最もオーソドックスな跳躍法だといえるのが「かがみ跳び」です。

 

ほとんどの場合、初心者はかがみ跳びから練習をスタートさせます。

 

ただし「初心者向け」ではあっても「初心者専用」ではないのが、かがみ跳びの魅力です。

 

かがみ跳びを使って世界で戦う選手はいくらでもいますし、学生・アマチュアレベルならかがみ跳びの選手だけで、トップ争いが起こることも珍しくありません。

 

シンプルですが無駄のない、完成された跳躍法だといえるでしょう。

 

かがみ跳びの特徴は、割と早い段階で両足を揃えことです。

 

踏み切り脚は、踏み切った瞬間から着地するまで後ろに位置しますが、もう一方の脚もそう遠くない場所に置いておきます。

 

最高到達点の付近で両足を揃え、あとは綺麗な姿勢で着地するだけというシンプルな跳び方です。

 

  • 空中動作がほとんどないので、助走のパワーを逃がしにくい

というのがかがみ跳びの利点です。

 

正しい姿勢が作れていれば、風や空気の抵抗も受けにくいため、少ないエネルギーでも大きな跳躍を行うことができます。

 

そのため、特に筋力の少ない女性選手に好まれる跳躍法でもあります。

 

かがみ跳びの動画

 

 

 

【2.はさみ跳び】

はさみ跳びは、比較的上級者向けの跳躍法だといえます。

 

かの有名なカール・ルイスが現役時代に使っていた跳び方でもあり、一時期は日本の学生の間でも爆発的に使用者が増えました。

 

学生や初心者が、はさみ跳びを行ってはいけないというわけではありませんが、少し難しいので
かがみ跳びができるようになってから、はさみ跳びに移行するのがオススメです。

 

踏み切りの歳にリード脚を大きく引き上げ、空中を歩くかのように1〜2歩分の回転動作を行うのがはさみ跳びの特徴です。

 

足をグルグルと回転させますが、跳躍の勢いが落ちたら両足をキッチリ揃えてから着地するのが基本です。

 

この跳躍法が上級者向けだと言われているのは動作そのものが難しいからではなく、

  • 「5m未満の跳躍では大した意味がない」

からです。

 

はさみ跳びは空中動作によって、助走の勢いを殺さないように跳ぶ方法なのですが、5m以下のジャンプでは滞空時間が短すぎて空中動作が完遂できません。

 

足を回転させているうちに着地点に来てしまうので、5m以上跳べない選手にとってはむしろ空中動作が足枷になってしまうでしょう。

 

ちなみに、「シザース」「ヒッチキック」などと呼ばれることもあります。

 

たまにシザースと、はさみ跳びを異なる跳躍法だと勘違いしている方がいるので、間違えないように覚えておきましょう。

 

はさみ跳び動画

 

 

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【3.反り跳び】

反り跳びは、滞空中に体を大きく反らせるという独特な跳躍法です。

 

一見すると空気抵抗の大きな跳び方に見えますが、

  • 体をバネのように使うことで着地点を遠くにズラすことが可能

です。

 

反り跳びにおいては踏み切り脚の位置が重要で、対空中は踏み切り脚を跳んだ瞬間と同じ位置に保つようにします。

 

そして反対側の脚は少し下げるようにすることで、自然と腰の位置が前方へと押し出されます。

 

つまり反り跳びは、「腰を反らせる跳び方」ではなく、「自然と腰が反る跳び方」だと考えるのが正解なのです。

 

他の跳び方同様、反り跳びでも着地の時点には脚を揃えます。

 

体が反っているのはジャンプの最高到達点だけなので、勢いがマックスに達したらちゃんと着地準備を整えます。

 

反り跳びの着地方法は他の跳び方とは少し違うので、着地方法の練習もしっかり行っておきましょう。

 

ちなみに、反り跳びは、はさみ跳びほど難易度の高い跳躍法ではありません。

 

しかし「体の柔軟性」を最も必要とする跳び方であり、
体が硬い人が反り跳びをしても大した結果はでません。

 

それどころか、体の硬い人が無理に反り跳びをすると、腰を痛めてしまう可能性が高いので危険です。

 

もしもこれから反り跳びをマスターしたいなら、まずは柔軟性を高めるトレーニングから始めます。

 

腰周りの筋肉を中心にストレッチを行い、普段から全身を柔らかく使えるようにしておきましょう。

 

 

反り跳び動画

 

 

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