円盤がフラフラ揺れてしまう原因は「回転不足」にあった!
フラフラ揺れている状態では、風の抵抗をしっかり受けてしまうので、当然のことながら飛距離も伸びません。
- 円盤がフラフラと揺れてしまう原因は「円盤が回転していない」
ために起こります。
競技用の円盤は、普通に投げても飛ばないほどの重みがありますが、丸く薄い形をした円盤に回転をかけることで飛行が可能になります。
重さこそ違いますが、遊びに使う「フリスビー」とメカニズムは全く一緒なのです。
ジャイロ効果
- 「ジャイロ効果」
という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
一輪車が倒れないのと同じ原理なのですが、地球上の物質は回転することでグラつきにくくなるという性質があり、この現象をジャイロ効果と呼びます。
投げた円盤にも、まさにこれと同じことが起こっており、円盤は鋭く回転しているほど空気抵抗や風に左右されにくくなります。
もしも円盤に回転をかけずに飛ばすと、広い面が空気抵抗をモロに受けてしまうため、円盤はすぐに落下してしまうでしょう。
フラフラしているように見えるのは、風や空気の抵抗を受けて、円盤がグラついている証拠だといえます。
解決策はいたって単純で、
- 円盤にしっかりと回転を加える
ようにすれば投てきしたあとのフラつき癖は直ります。
…と口で言うのは簡単ですが、そのためにはしっかりとトレーニングを積むことが大切ですよ。
円盤がフラフラ揺れてしまう選手に共通した特徴とは
ここまで、円盤が揺れるのは「回転不足」が原因だとご説明してきました。
では「回転不足」とは一体なぜ起こるものなのでしょうか。
実は、円盤の回転力が足りない選手を見てみると、いくつかの共通した特徴があることがわかります。
円盤の回転不足が起こるのは、決して単なる偶然ではないのです。
円盤がフラフラ揺れる選手に共通している最大の特徴、それは
- 「リリースが下手」
ということです。
体の回転や足さばきにばかり気を取られて、円盤をリリースする瞬間に、肝心の手元が雑になっている選手が多いです。
基本的に円盤は指の第一関節あたりだけを引っ掛けて、遠心力でキープするのが理想です。
しかしリリースが下手な選手は、円盤が手元から落ちないようにと、ガッツリ指を曲げて掴んでしまっています。
円盤を掴んだまま投てき体勢に入ると、いざリリースという瞬間に円盤が指に引っかかり、余計な抵抗を加えてしまうことになります。
その結果、円盤の回転力が減衰され、飛んだ瞬間から空気抵抗を受け続ける、フラフラな状態になってしまうのです。
リリース時のミスは、ハーフターン投法に上がったばかりの中級者が、意外にやりがちなミスだったりします。
足元に気を取られていると、リリースのミスが増えるので、円盤のフラつきを感じるようであれば、初心に立ち返ってリリースの練習をやり直すようにしましょう。
円盤のフラつきを解消するための練習法はある?
初心者のほとんどが経験したことのあるトレーニング法だと思いますが、
- 円盤のフラつきを矯正するためには「ボーリング」を行う
のがオススメです。
中級者以上の方は「今さら?」と思ってしまうかもしれませんが、ボーリングは地味ながら、円盤の取り扱い方を再確認するのに非常に適した練習なので、あながち馬鹿にはできません。
一応説明しておくと、ボーリングは円盤のリリース時の、手の形を練習するためのプログラムです。
指の第一関節で円盤を支えるようにして持ち、まさにボーリングをするような形で円盤を転がします。
リリースする瞬間に、人差し指が最後まで残るよう意識しつつ、ゆっくりと指の動きを確認できます。
ある程度指の使い方に慣れたら、スタンディングスローで同じように投げられるか試してみましょう。
このように、中級者でも細かいポイントを、ひとつひとつ見直していくことが大切なのです。
リリース時の指使いが矯正されれば、円盤を投げたときのフラつきも、大きく解消されるはずです。
あとは飛距離が伸びるよう、下半身の使い方を意識しつつ練習を続けていってください。
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