短距離走が速いと走り幅跳びに有利か?

【走り幅跳びに「足の速さ」が必要な理由】

短距離走が速いと走り幅跳びに有利か?

走り幅跳びの記録が伸びない理由について、「足が遅い」と言われた経験はありませんか?

 

フォームやテクニック以前に、助走が遅すぎて跳躍力が生み出せていないという現象は実際にあり得ます。

 

走る速さと跳躍力には、ほとんど関係がないと考える選手もいることでしょう。

 

しかし単純な話、走る速さが本当に無関係ならば、「走り幅跳び」と「立ち幅跳び」は同程度の記録しか出せない競技ということになってしまいますよね。

 

走り幅跳び&立ち幅飛びの世界記録の間に5メートル以上もの差があることからも、いかに

  • 「助走」が大きな跳躍エネルギーを生み出している

かということが伺えます。

 

 

 

 

【走り幅跳びの記録と短距離走のタイムの関係】

 

短距離走で良いタイムを出せる人は、走り幅跳びでもそれなりに良い記録を出すと言われています。

 

走り幅跳び選手にとって「足が速い」というのは、それだけで大きなアドバンテージになるのです。

 

あくまで目安ですが、こんなデータがあります。

 

  • 100メートルを12秒00で走れる選手は走り幅跳びで6メートル
  • 11秒40で走れる選手は走り幅跳びで7メートル跳べる

というものです。

 

もちろん実際には個々のフォームやテクニックによる差が生じますが、「この走力があれば、これだけの跳躍力はあって然るべき」という意味では、興味深いデータだといえるでしょう。

 

仮にアナタが

  • 100メートルを12秒00で走れるとして、走り幅跳びでは6メートルに達していないなら、原因は「フォームやテクニック」にある

と見るべきでしょう。

 

逆に、

  • 100メートル走では12秒00以上かかるのに、走り幅跳びでは6メートル以上跳べるというのなら、「助走の遅さ」を改善する

ことで更なる記録を望むことができるかもしれません。

 

 

幅跳びの一流指導者から学ぶ方法をこちら

 

 

【足の速さだけを伸ばせばいいワケではない】

 

足が速くなれば、それだけ走り幅跳びでの記録も伸びやすくなっていくことでしょう。

 

しかしだからといって「走る練習だけに集中する」というような極端な手を打ってはいけません。

 

いくら足が速くなったとしても、そのエネルギーを跳躍に変換するテクニックが、錆びついてしまっては意味がないからです。

 

練習のバランスは個々で調整すべきですが、目安としては

  • 「走4割:跳2割:筋4割」

といった感じで練習量を分散してください。

 

  • 「走」は走るスピードを上げる練習
  • 「跳」は踏切でジャンプする練習
  • 「筋」は体を支える筋力をアップさせる基礎練習

です。

 

 

これは助走のスピードを上げたい方向けの割合なので、テクニックが足りない方なら「走2割:跳4割:筋4割」といった感じでバランスを調整しても構いません。

 

不足している部分を補うように、自分に合った練習プランを組むことが大切です。

 

走り幅跳びで記録を伸ばす方法


走り幅跳びで記録を伸ばしていくためには、
  • 基本的な知識
  • コツ
  • 練習方法
などを知っておく必要があります。
それらを知っていることで、指導された内容を深く理解でき、記録を伸ばすことにつながるでしょう。
そのような基本的な知識やコツ、練習方法を無料メールマガジンで配信しております。
ぜひご登録ください。

走り幅跳びでの記録を伸ばしていくには
  • 一流の選手がどのような練習やトレーニングをしているのか?
  • 一流の指導者がどこをポイントとして指導しているのか?
を知ることが、一番の近道です。
それらを知ることができる、おすすめのDVDがこちらです。
ぜひご覧ください。

走り幅跳びで自己ベストを更新する練習方法のDVDはこちら

関連ページ

走り幅跳びでは「目線」の位置に気を付けろ!
走り幅跳びでなかなか記録を伸ばせない方は「目線」に気を使ってみましょう。走り幅跳びにおいて目線の高さは最重要ポイントのひとつだといえます。プロと初心者の跳び方の違いを見比べてみれば、両者の目線の違いが解りやすいはずです。オリンピックに出場しているような選手は皆「前を見ながら」跳んでいますが、走り幅跳びを始めたばかりの初心者はたいてい「下を見ながら」跳んでいるのが確認できます。下を見ながら跳んでしまう選手の多くは、踏切の位置を気にしすぎています。踏切板を超えてしまわないように…と気を付けるあまり、目線が下に下がってしまうワケです。しかしそうやって踏切位置を気にしている方ほど、フォームが崩れて踏切が下手になってしまうのですから皮肉ですね。
走り幅跳びで着地失敗しないためには?
走り幅跳びに大切な3要素として「助走」「踏切」「着地」がよく挙げられます。今回はそのうち「着地」の重要性について考えていきたいと思います。良い記録を出す選手なら当然知っていることですが、着地の出来で走り幅跳びの記録は数十センチも変わります。もしもアナタが助走や踏切ばかりを気にかけ、着地の練習を疎かにしているならば今すぐ考えを改めることをオススメします。走り幅跳びでは着地のミスが大きな損害を生んでしまいますので、着地で倒れ込んでしまった経験のある方はしっかり基礎を固めておくことが大切だといえるでしょう。
走り幅跳びの助走距離についての解説
走り幅跳びの助走距離の決め方は決して長ければよいというものではありません。どれくらいの距離を助走するのが適切なのでしょうか。 そのヒントは、国際陸上競技連盟が規定した「助走路は最低40m」というルールにあります。目安として、高校生以上の男性なら助走路は35m〜40m、高校生以上の女性なら30m〜35mが最もパフォーマンスを発揮しやすいと考えられているのです。
走り幅跳びの踏み切りを力学的に考えてみる
「踏み切り」は跳躍距離に最も影響を与える局面です。 例えば「空中」の局面で行えるのは空気対抗を減らすための体制維持であったり、バランスの維持と着地の準備くらいしかできることがありません。 しかし踏み切りには明確な良し悪しがあり、ちょっとした踏み切りのミスが跳躍距離を大きく落としてしまうということも珍しくはないのです。そこで「良い踏み切り」を行うためには何をすればよいのか?を紹介いたします。
走り幅跳び踏み切り足を強く安定させる2つのウエイトトレーニングとは?
走り幅跳びで重要となる踏み切り。 助走でつけたスピードを、上へのジャンプのパワーに変換します。 この助走で作った前へのパワーを、上へのパワーに変換するには 踏み切り1歩前で体を沈み込ませる それを支える筋力 踏み切り足を進行方向に地面に対して真っ直ぐ着地する能力 それを可能にするバランス力 が重要になってきます。 その力を鍛えてくれるウエイトトレーニングが ブルガリアンスクワット ウォーキングランジ を紹介いたします。