円盤投げの上達を目指すなら知っておきたいトレーニング方法
こちらの競技は、他のやり投げや砲丸投げなどと同じ投擲競技の一種となっており、文字通り
「円盤を投げて、どれだけの距離を飛ばすことができるか?」
という部分を競う競技となっています。
では、そんな円盤投げの飛距離を伸ばしたり、または上達を目指すのであれば、どのようなトレーニング方法が有効なのでしょうか。
今回はそんなテーマをもとにお送りしていきます。
上半身より下半身を鍛えるべし
まず、非常に意外な事実を一つお伝えしなければなりません。
はたから見ていると、円盤投げというのは、どうも円盤を投げる上半身の筋肉さえしっかりしていれば良い、というようなイメージを持ちがちです。
しかし、円盤投げで一番大事なのは
- 下半身の筋肉
だという説があります。
これは実際にやってみなければわからないことでもあるのですが、やはり投擲種目=上半身の筋力がすべてモノを言う、というイメージを持っている方も非常に多いのではないでしょうか。
そしてそのイメージを持ったまま、自己流で円盤投げを始めてしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうなってしまうと、いつまで経っても円盤投げで上達をすることはできない、と言っても決して過言ではないでしょう。
というのも、円盤投げの場合は、投擲動作の際にどうしても大なり小なり遠心力というものが発生します。
この
- 遠心力を生かして円盤を投げる
ことになります。
その際に円盤のみならず、体まで遠心力の影響を受けてバランスを崩してしまっては、うまく円盤に力が加わりません。
そういった事情からも、円盤投げの上達を目指すのであればまず上半身はもちろんのこと、下半身について重点的に鍛えていくという必要があるのです。
瞬発力を強化せよ
そして下半身の筋力の他にもう一つ重要なのが、
- 瞬発力
です。
円盤を投げる際、投げる瞬間に力を入れるという必要があるため、体に瞬発力がなければ十分に円盤を飛ばすことができなくなってしまうからです。
こちらの瞬発力のトレーニングについては、スクワットがおすすめです。
ただし通常のスクワットではありません。スクワットをして一番力がかかる、しゃがみ込んだ状態のときにジャンプするというスクワットをおすすめします。
いわゆる
- ジャンピングスクワット
ですね。
ジャンピングスクワットの動画
ジャンピングスクワットの詳しいやり方はこちらを参考にしてみてください。
瞬発力を鍛えるにはクイックリフトがおすすめ
ジャンピングスクワットの他に瞬発力を高めるトレーニングとしておすすめなのが
- クリーン
- ジャーク
- スナッチ
などのクイックリフトがおすすめです。
クイックリフトを競技としているウエイトリフティングの選手は
- ジャンプ力
- ダッシュ力
は、他の競技の選手よりもずば抜けているのは、よく知られていることです。
ジャークのやり方はこちらをご覧ください。
怪我のリスクの少ないハングクリーンのやり方はこちらをご覧ください。
スナッチのやり方はこちらが参考になります。
もし、スナッチやクリーンのフォームが上手くできないという場合は、こちらのトレーニングがおすすめです。
他の瞬発力トレーニングを学ぶならこちらが参考になります。
基礎的な力は技術と同じくらい重要
これにより自分の自重にプラスして、重力にも逆らうくらいの
- 瞬発力
- 下半身の筋力
が鍛えられます。
いざ円盤を投げる際にも、大きな力を発揮することが可能となるのではないでしょうか。
また、月並みではあるのですが、
- 短距離の走り込み(ダッシュ)
をひたすら繰り返すという方法も有効です。
これらの動作は、直接は円盤投げの動作に影響したり関係することはないので、なかなかモチベーションも上がりづらいところではあります。
しかし、やはりこういった
- 筋力をアップさせるという地道な努力
こそが、円盤投げの世界においては、記録を伸ばしたり上達をするためのコツと言うことができますね。
手先の技術を磨くことも大切ですが、やはり自分自身が持つ
- 基礎的な「力」
がなければ、結果もついてきません。
円盤の負荷に負けない手首を作る
このように円盤投げでは、下半身で生み出す投擲のためのパワーが重要です。
この生み出されたパワーを、円盤にどれだけロスなく伝えていくかが記録の違いになります。
そういう意味では手首の強さも重要です。
手首が弱ければ、円盤の負荷に負けてしまい、生み出されたパワーが大きクロスしてしまいます。
体幹や下半身だけでなく、手首もしっかりと鍛えていくようにしましょう。
手首の鍛え方はこちらを参考にしてみてください。
まとめ
今回は、陸上競技の投擲種目の中でも歴史のある円盤投げという競技について、上達のコツやおすすめのトレーニング方法などについてご紹介をしてきました。
いかがでしたでしょうか。
やはり円盤投げの上達に、近道や裏技はないということがわかりました。
しかし、円盤投げのメカニズムを知ることで、より強化すべき筋肉やトレーニングの方法を導き出すことができました。
具体的には下半身の筋力の強化や、瞬発力のトレーニングとしてスクワットやジャンプスクワット、短距離の走り込みなどが有効なのですね。
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