小学生でもハードル走に馴染めるようになる練習法とは?

小学生のハードル走は「恐怖感」との戦い!

小学生でもハードル走に馴染めるようになる練習法とは?

100m走やリレー競技などに比べれば、小学生のハードル走の競技人口は少ない傾向にあります。

 

やはり「走る」という動作に加えて「跳ぶ」という動作が入るハードル走には、恐怖感を覚えてしまう子が多いからです。

 

小学生の子供たちにハードル走を指導するのならば、この

  • 「恐怖感」を取り除いてあげる必要がある

といえるでしょう。

 

もちろん小学生のなかにも、素晴らしい記録を持っているハードル走選手もいますが、これは本人の才能や努力もさることながら「指導者の腕」によるところも大きいといえます。

 

大会でも記録を出すことのできる小学生の指導者は、まだハードル走を始めたばかりの子供たちが持つ「恐怖感」を取り除く術を知っているのです。

 

そこで今回は、前途有望な小学生選手を指導する立場の方に知ってもらいたい「小学生でもハードル走に馴染めるようになる指導法」をご紹介したいと思います。

 

小学生はもちろんですが、中学生〜大人に至るまで、全ての初心者の恐怖感を取り除くためにも役立つ内容となっておりますので、ハードル走を始めたばかりの皆さんもぜひご一読ください。

 

初心者にいきなりハードルを飛ばせようとしない

ハードル走を指導している方のなかには、とにかく一度ハードルを飛ばせてみようと考える方がいます。

 

倒してもいいからとりあえずハードルを飛び越えてみる…という経験が功を奏すこともありますが、しかしそのせいで「恐怖感」が助長されることもあります。

 

ある程度スポーツ経験のある選手に対する指導法としては、悪くないかもしれませんが、まだ身体能力に伸びしろのある小学生や、全くスポーツ経験のない選手に対して行う指導としてはやや乱暴です。

 

この方法では、ハードルの飛び越え方を体で覚える前に、ハードルに対する恐怖感を体に植え付けてしまいかねません。

 

小学生や初心者を指導する際には、

  • 「いきなりハードルを飛ばせようとしない」というのがひとつのカギ

になります。

 

例えば、初めて車を運転する自動車教習所の生徒に「とりあえず一般道を走ってみて」とはなりませんよね。

 

まずは一般車両が走っていない教習所内の道路で、ゆっくり走るところから練習し、徐々にスピードを出せるようになっていくはずです。

 

実はこのプロセスには、車の運転方法を学ぶというよりも、「車を動かす恐怖感に慣れる」という大事なメリットが存在します。

 

ハードル走を指導するときも同じで、いきなりハードルを超えるのではなく、

  • 最初は何もない場所でジャンプの練習から積ませる必要がある

のです。

 

経験のない人間は目の前に障害物があると、恐怖感を感じて自己防衛で体が硬くなってしまうため、本来のジャンプ力を出せなくなってしまいます。

 

まずは「ジャンプをする」という動作に慣れることで、目の前に障害物があっても恐怖感を感じずに、平気で跳べるようになっていくわけです。

 

 

 

小学生がハードルを跳べるようになるまでの工程

今回は小学生に対する指導法として、文部省が編纂した「小学校学習指導要領解説体育編」という教員用の資料を参考にしたいと思います。

 

この資料でも、やはり小学生選手に対してはいきなりハードルを超えさせるのではなく、「ケンケンパ」から始めるべきだと明記されているようです。

 

以下に、全くの初心者でもハードルを跳べるようになるまでの指導法・練習法をご紹介しておきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

1.ケンケンパをする。

昔ながらの遊びである「ケンケンパ」は、ハードル走を行う上で重要なリズム感を養うのに適した遊びです。

 

まずは基礎の基礎として、リズムよくジャンプするという感覚を身に付けさせましょう。

 

2.フープ跳びを行う。

地面に置いたフラフープの間を、ケンケンパの要領で飛び越えていきます。

 

ほんの数センチほどの小さな障害物ですが、これにより障害物を跳び越えるという感覚に慣れていきます。

 

3.コーン跳びを行う。

カラーコーンを横に倒して置き、その上を子供たちに跳び越えさせます。

 

「トーン」とリズムよく跳び越えるよう指示すると、より効率的にコツをつかむことができます。

 

4.毎回同じ足でコーンを跳ぶ。

横にしたカラーコーンを跳ぶときは、毎回同じ足を振り上げて跳ぶように指示します。

 

こうすることで、助走から踏切まで毎回一定のリズムで行けるようになっていきます。

 

5.ヒザを伸ばした状態でコーンを跳ぶ。

横にしたカラーコーンを跳ぶときは、ヒザを伸ばすように指示します。

 

指導者がゴール側から見て、選手が跳んだ瞬間に足の裏が見えるようであれば合格です。

 

6.踏切の場所を少しづつ遠くしていく。

コーンは横にしたまま、踏切の場所から徐々に遠ざけていきます。

 

こうすることで、助走の勢いを落とさずに跳び越えられるようになっていきます。

 

7.横にしたハードルを跳び越える。

コーン跳びと同じ要領で、横向きに倒したハードルを超えていきます。

 

これまでに学んだ「同じ足で踏み切る」「ヒザを伸ばす」といったコツを守れているかを確認してください。

 

8.ハードルを飛び越える。

ここまでの練習でフォームやリズム感がしっかりできてきたら、いよいよハードルを飛び越えてみます。

 

障害物に高さが出てくると、抜き足の指導も必要になってきますが、ひとまずジャンプに対する恐怖感は抜けているはずです。

 

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