ハードル走に「利き足」の優劣はあるの?

自分の利き足を知っていますか?

ハードル走に「利き足」の優劣はあるの?

日本人のなかに、自分の「利き手」を知らないという人はおそらくいないでしょう。

 

お箸を持つ方、鉛筆を持つ方などなど、普段の生活のなかには利き手を判別するための機会がいくらでもあるからです。

 

しかし自分の「利き足」を知らないという方は意外と多いのでは?

 

サッカーなどの足を使う競技をしていれば、利き足を気にするものですが、足を使わないスポーツで利き足は重要視されません。

 

ところが不思議なことに、ガッツリ足を使うはずの「トラック競技」の選手が利き足を知らないということは、少なくありません。

 

ハードル走においても同じことで、ハードル走選手のなかには、自分の利き足を知らない方もたくさんいらっしゃいます。

 

元も子もないことを言ってしまえば、利き足の違いで生じるタイムの違いはコンマ数秒の差なので、よほど一流選手でもない限りは、気にしたって仕方ない部分があるからです。

 

ハードル走ではもっと気にすべき要素がいくつもあって、利き足による優劣は優先度が低いからだともいえるでしょう。

 

しかし今回はあえて、利き足についての知識をご紹介しておきたいと思います。

 

知ったところで簡単に矯正できるものでもありませんし、ハードル走においては優先度が低い要素ではありますが、利き足による優劣は「確かに存在する」からです。

 

ハードル走を続けるならば、あくまで知識のひとつとして自分の利き足くらいは知っておいたほうがいいでしょう。

 

利き足の概念は「リード脚」「抜き脚」という形で現れる

 

前提として「自分の利き足も知らない選手が多い」という話をしましたが、利き足がハードル走に全く無関係というわけではありません。

 

なぜなら利き足の概念は、ハードル走において「リード脚」「抜き足」という形でしっかり指導されるはずだからです。

 

一応説明しておくと、リード足は「ハードルを超えるときに伸ばす脚」のほうですね。

 

そして抜き脚は「ハードルを越えるときに曲げる脚」のほうで、言ってみればジャンプするときの動力源となっているのは抜き脚のほうです。

 

つまり、利き足はジャンプの踏み切りを行うための「抜き脚」のほうなのが一般的だといえるでしょう。

 

例外はありますが、普段抜き脚として使っているほうの脚がアナタの利き足です。

 

イメージしにくい人は今軽く片足ジャンプをしてみると良いでしょう。

 

  • 片足ジャンプしたときに地面についている方の足が利き足

です。

 

 

400mハードル走では利き足の優劣が出やすい

断っておくと、

  • 利き足でタイムの差が出るのは「400mハードル走」

のほうです。

 

110mハードル走の場合は、利き足による優劣はほとんど出ません。

 

なぜかといえば、400mハードル走のコースには「コーナー(曲走路)」があるからです。

 

賢明な方なら気づいたと思いますが、距離の短い110mハードル走は直線コースを走るので、曲がる必要がありませんよね?

 

利き足がもたらすメリットは、コーナーリングのときに発生します。

 

400mハードル走では、曲走路に5〜6台(コースによる)のハードルた設置されます。

 

つまり、選手には「左側に曲がりながらジャンプする」という、特殊な動作が求められているわけです。

 

「左側に曲がる」のですから、右足で踏み切ったほうが進行方向のロスを少なくして進むことができます。

 

大雑把な例ですが、皆さんは「正面を向いたまま左側に跳べ」と言われたらどちらの足で飛びますか?

 

ほとんどの人は左足を浮かせて、右足でジャンプするのではないでしょうか。

 

400mハードル走における「左側に曲がりながらジャンプする」という動作のなかでも、これと同じ現象が起こるといえるのです。

 

 

右が利き足のほうが有利

一方、左足で踏み切った場合は、体がわずかに右側に向いてしまうので、無駄なロスが生じます。

 

左足を抜き脚にしている選手は、右に向かないよう傾きを調整して跳ぶわけですが、いずれにせよ「体が傾く」というデメリットが生じてしまうわけです。

 

コンマ数秒の違いに過ぎませんが、「体を傾ける」のにも「体勢を立て直す」のにもロスが生じるので、それがハードルごとに積み重なれば、1〜2秒のロスを発生させる可能性は低くありません。

 

つまり、400mハードル走においては「右が利き足」の人がわずかに有利だということです。

 

ただし、すでに利き足の優劣を解消する練習方法や飛び方も考案されていますので、もしも左を利き足にしている人は練習方法を見直してみてもよいでしょう。

 

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