走り高跳びで「ベリーロール」に重点をおいて練習する方法

ベリーロールとは?

走り高跳びで「ベリーロール」に重点をおいて練習する方法

走り高跳びには、現在3種類の跳び方があります。

 

  1. 「背面跳び」
  2. 「はさみ跳び」
  3. 「ベリーロール」

の3つです。

 

今回は、このうち「ベリーロール」について詳しく解説していきたいと思います。

 

ベリーロールとは、正面跳びに分類される跳び方の一種です。

 

バーに向かって正面から助走をつけ、お腹から飛び込んで回転するようにバーを乗り越えます。

 

「背面跳び」よりは、バーの正面に向かって跳ぶ「はさみ跳び」に近い跳躍法のひとつといえるでしょう。

 

ベリーロールのメリット

ベリーロールのメリットは、助走の加速力を跳躍に活かしやすいという点です。

 

正面から走り込むのでスポードのロスが少なく、この跳び方を極めれば2m以上の記録を出すことも夢ではありません。

 

また、前転のような形で飛ぶので感覚的に受身が取りやすく、初心者や子供でも慣れやすい跳び方だとも言われています。

 

ベリーロールに対しては「頭から飛び込むので跳び方を間違えれば、大怪我に繋がりかねない」という意見もありますが、失敗すれば怪我をするのは背面跳びでもはさみ跳びでも同じことです。

 

考え方の違いもあるかもしれませんが「怪我をするかもしれない」というのは、わざわざ誇張するべきデメリットでは無いといえるでしょう。

 

ベリーロールという跳び方を総評するなら、馴染みやすく・デメリットが少なく・それなりの記録も出せる「バランスの取れた跳躍法」だと言うことができます。

 

 

ベリーロールはもう古い?

ベリーロールは非常に優れた跳躍法ですが、最近では世界クラスの大会では目にすることが少なくなってきました。

 

走り高跳びの世界では現在「背面跳び」が主流になっているからです。

 

高い記録を狙うなら、ベリーロールはすでに古い跳び方だという意見もあります。

 

先ほど、ベリーロールはデメリットの少ない跳躍法だとご説明しました。

 

しかし唯一「背面跳びに勝つのが困難」だという点だけは、ベリーロール使いにとって大きなデメリットになるといえるでしょう。

 

実際、現在の世界記録上位は全て背面跳びによって叩き出されています。

 

現在の世界記録はキューバのハビエル・ソトマヨル選手の2m45、カタールのムタズ・エサ・バルシム選手の2m43…と続き、ルドルフ・ポバルニツィン選手他の2m40cmまでが世界歴代10傑となっています。

 

ここに挙げた選手たちは全員、背面跳びを使って記録を出しているのです。

 

残念ながら背面跳びが普及した現在、ベリーロールで世界歴代10傑に残っている選手はいません。

 

学生や一般参加の大会ではまだ使われている

しかし、それはあくまでも「世界レベル」での話です。

 

学生の部活や一般参加の陸上大会では、未だにベリーロールを使う選手がいますし、ベリーロールで大会記録を出す選手も稀に存在します。

 

ベリーロールを得意とする選手が、1m70を超えるというのは珍しくもないことなので、もしアナタが背面跳びでそれ以上を超えたことが無いのなら、「ベリーロールを極める」というルートを選択することも間違いではないでしょう。

 

事実として、ソビエト連邦のワレリー・ブルメル選手は、ベリーロールで2m28もの記録を叩き出しています。

 

さすがに世界記録まで狙うのは難しいかと思いますが、今や「古い」と言われるベリーロールでも、一般大会くらいなら充分制せるポテンシャルを秘めているのです。

 

 

ベリーロールの練習方法

ベリーロールの経験が全くない方は、

  • 「正面向きに跳ぶ」ということに慣れる

ところから始めましょう。

 

仮に背面跳びで1m60以上を跳べる方だとしても、不慣れな状態でベリーロールを行うと、頭から落下して首などを痛める可能性があります。

 

いきなり普段通りの高さを越えようとはせず、1mくらいの低いバーから順に跳んでいきましょう。

 

正面に跳ぶときは「背中から落ちる」ということを意識します。

 

バーを跳び越えたとしても頭から落下しては意味がないので、飛び越えたら体を回して背中から落下できるように練習していきます。

 

難しければ、最初は地面で「側転して背中から落ちる」という練習から始めてもかまいません。

 

 

背面跳びができる選手は体勢に慣れるだけ

すでに背面跳びができる選手にとって、ベリーロールを行う上での障害は「体勢の慣れ」だけです。

 

前から跳んで背中から落ちる、というプロセスさえ体に染み付いてしまえば、あとはグングン記録を伸ばしていくことができるでしょう。

 

最初は1m跳ぶのも苦戦するかもしれませんが、体勢さえ理解できれば1週間と経たずに、背面跳びの記録に近い高さまで持っていけるはずですよ。

 

そこから「背面跳びの記録を超える」ことができるかどうかは、今後のアナタの努力しだいといったところです。

 

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